車椅子からの車乗り降り|片足切断者を座席の高い車に介護

片足を切断(膝下)した身長の低い(153cm)家内を車椅子から座席の高い車に乗り降りさせる介護は、とても大変と思っていました。

そこでユーチューブ(You Tube)などで参考になる動画はないかと探しましたが、片足切断&座席が高い車への乗り降り事例は無かったので、どうしようかと思い悩んでいた。

身長が低く、座席が高い(地上から73cm)車に乗り降りさせるには、踏み台が必要かなと思いましたが、自分で試して見ると片足で踏み台を使うとかえって危険なような感じもした。

リハビリの先生に相談してみた

直近に現在入院している病院から車で約1時間ぐらいかかる別の病院で目の診察をすることが決まり、私が車で送迎しなければならないことになった。

そこで自分たちでトライアルするするには危険なので、現在リハビリをお願いしている先生に、トライアルの相談をしたら心良く指導してくれることになった。

片足切断で座席の高い車でも踏み台は不要

リハビリの先生に踏み台は必要かと尋ねたら即「踏み台は危険なので不要」と言われた。

確かに自分で試した時にも「危険」と思ったので、踏み台無しでトライアルをすることになったが、座席の高い車に上手く乗り降り出来るのか多少の不安はあった。

片足切断して車椅子から車乗り降りのトライアル

トライアルの前に「前の座席に乗せる」か、「後ろの座席に乗せる」かの議論があったが、前の座席に乗せることに決めました。

その理由は、後ろの座席はスライド式のドアであるためドアを開けると少し出っ張ることになり、車椅子が接近しづらく乗りにくいと思ったのです。

一般的には2人乗り(運転手と体の不自由な人)の時は前座席に乗り、3人乗りの場合は後部座席乗るのが安全と言われていますが、我が家の場合は2人乗りが多いので前座席で乗り降りするのが適切です。

車に乗せるトライアル手順

具体的にはまず先生が家内を手助けして車椅子から座席に乗せ、降ろす見本を見せてくれましたが、以外に力も入れずに出来たのでびっくりしました。

次に私が真似をしてやってみましたが、乗せるのはやや手間取りましたけど、難しいと思っていた降ろし方は乗せるよりも簡単でスムーズに出来ました。

車椅子から自動車の前座席に乗せる手順
1)前座席のドアをいっぱいに開き、車椅子を自動車に30度ぐらいの角度で、
車椅子の先端が座席幅の中央ぐらいになるように横付けして、2箇所のブレーキをかける。

2)介護者(A)は車椅子の前に立ち、要介護者(B)はお尻をずらして
  車椅子の前部に移動する。

3)Bは自動車の座席等に右手を置き、AはBの両脇下に両手を入れて抱え込み、
  ゆっくり立ち上がらせる。

4)Bがしっかり立ったらそのままゆっくり左回りして、Bのお尻を座席にくっつけ、
  A&Bの協力でゆっくりずり上がる感じで座席にお尻を乗せる。

5)その状態を維持しながらBは右足を車内に入れて、続けて左足を車内に入れ、
  座席にしっかり座るようにする。

これで片足切断者の車椅子からの自動車乗せは成功です。

車から降ろすトライアル手順

自動車の前座席からに降ろして車椅子に乗せる手順
1)ドアを全開にして車椅子を乗せた時と同じ状態で横付けします。
  ブレーキはしっかりかけておきます。

2)介護者Aは座席に向かって立ち、要介護者Bはお尻を少し前に出し
  左回転をしながら足を自動車の外に出し、Aの正面を向きます。

3)Aは両脇下に手を入れて、A・Bが協力してはお尻を車の外側にずらしていきます。

4)Bは切断していない方の足の膝を真っ直ぐ伸ばして、A・Bが協力して
  座席からズリ下がる感じで降ろしていきます。
  この場合Bが膝を真っ直ぐ伸ばしていれば、少し降ろすだけで足が地面に付くので
  Aは殆ど力を入れずにBを安全に下ろすことが出来ます。

5)Bが着地したら体をゆっくり右回りして車椅子に乗せます。

これで車から降ろして車椅子に乗せる手順が終了となります。

まとめ

身長が低い片足切断者を車椅子から座席の高い自動車への乗り降りでは、踏み台が必要と思いがちですが、片足が使えない時はかえって危険なので使わない。

1)身長が153cmと低い要介護者でも、座席が高い自動車(座席:地上から73cm)に
  乗せられます。

2)車から降ろす場合でも、要介護者が膝を真っ直ぐ伸ばして降りれば、
  介護者は殆ど力を入れなくても降ろせます。

心配性の私は、トライアル前は本当に上手く乗り降りさせられるのかとずいぶん心配しましたが、取り越し苦労だったようです。

3)なお、平成31年4月8日(月)に家内の治療のため、実際に車椅子から自動車への乗り降りをしましたが、トライアルのおかげで戸惑うこともなく、無事に介護を果たすことが出来ました。

この体験が誰かの参考になれば幸いです。

  

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