夜間頻尿2~3回とちょい漏れを改善するため近くの泌尿器科で受診、エコー検査等で前立腺肥大による尿道圧迫が原因と診断された。
治療は薬物療法で開始し、合わせて前立腺ガン有無の血液検査(PSA)も実施することになった。
やはり夜間にトイレが近いのは睡眠不足とストレスが溜まり健康的にもよくありません。
目 次
前立腺肥大による頻尿とは
前立腺は男性にだけある臓器で膀胱の真下にあり尿道を囲んでいます。
従って肥大すると尿道を圧迫するため尿の出が悪くなり、更には頻尿やちょい漏れも起こします。
通常、前立腺の正常サイズは、成人男性で20ml以下(直径約3cmのクルミ大)の体積があり、これを超えてくると前立腺肥大の可能性が高まるようです。
年齢別の前立腺肥大発症率は、50歳代で約50%、80歳以上では80%を超えるとのことです。
私はいま80歳、やはり前立腺肥大でしたが治療を受け、頻尿やちょい漏れが改善するのか、
その経過を記載していきます。
泌尿器科での初回受診の概要
1年ぐらい前から夜間頻尿が2~3回と増え始めたが、種々の理由で病院に行けず、ようやく泌尿科で診察を受けた。
泌尿器科の初診で行われた検査は、尿とエコーの2種類でした。
尿検査とエコー検査
初回受診の尿及びエコー検査の・結果を以下に記載します。
【尿検査】
尿検査では潜血、蛋白質、糖、PH、赤血球、白血球の6項目が行われ、いずれも正常値で異常はありませんでした。
潜血:尿路系に結石・癌などが有るかの参考になる
蛋白質:腎臓が悪いと陽性になることがある
糖:糖尿病の判定に使われる
PH:尿が酸性かアルカリ性かを判断する
赤血球:腎臓・尿路系に結石・癌などが有ると出現することがある
白血球:腎臓・尿路系に感染症などの炎症があると出現することがある
【エコー検査で前立腺肥大が判明】
エコー検査においては、前立腺が約4cmの大きさになっており肥大と判定されまれした。
これにより薬物治療を始めるとのことでα1受容体遮断薬「ナフトピジル」が処方された。
ナフトピジルは前立腺や尿道の平滑筋をゆるませ、尿道を広げることで頻尿や尿漏れを改善する薬で比較的即効性があるようです。
私は前立腺を縮小する薬が良いのにと思っていましたが、こちらは即効性が無いので治療の2番手になるようです。
受診前の頻尿・ちょい漏の実態
私の頻尿・ちょい漏れの頻度は、おおむね次のレベルでした。
・就寝中(午後10時~午前6時)の排尿:排尿は2回(57%)~3回(43%)
・夕方から就寝前までの排尿が多い
・ちょい漏れ:ほぼ毎日有り
これがどのように改善していくか経過を記載していきます。
前立腺肥大の治療法「薬物治療」実施と効果
治療開始は薬物療法で前記したように「α1受容体遮断薬:ナフトピジル」が処方され2週間後に再診を受けることになった。
ナフトピジルを2週間(初診日~14日目)服用した効果
ナフトピジルを2週間服用した効果を以下に示します。
・就寝中の排尿:排尿は2回(57%)~3回(43%)⇒排尿2回(85%)~3回(15%)に改善
・夕方から就寝前までの排尿が多い⇒これはやや改善も顕著な減少は無かった
・ちょい漏れ:ほぼ毎日有り⇒2週間で3日間のみ、これも大きく改善
以上の様に夜間頻尿とちょい漏れは改善されたが、まだまだ高いレベルにあります。
それでも薬物治療で頻尿・ちょい漏れが一歩改善したのを確認した。
引き続き1ヶ月ナフトピジルを服用その効果は?
ナフトピジルを2週間服用して再診を受け上記結果を報告、医師は引き続き1ヶ月ナフトピジルを服用するようにと処方した。
ナフトピジルを更に2週間(15日目~28日目)服用した効果
初診日からナフトピジルを服用し3週間~4週間目の結果を以下に示します。
・就寝中の排尿:排尿2回(85%)~3回(15%)⇒排尿2回(100%)に改善
・夕方から就寝前までの排尿が多い⇒同レベルで改善は無し
・ちょい漏れ:2週間で3日間あり⇒2週間で4日あり改善せず
結果の結論としては、夜間排尿が2回(100%)となりやや改善した。
この時点でナフトピジル薬は後2週間分の在庫が有ったが、更に1ヶ月分の処方追加が有り合計2.5ヶ月服用を続けることになる。
ただ、ナフトピジルには前立腺肥大を縮小する効果は無く、このままの服用で夜間排尿が1回レベル(ずいぶん楽になる)まで減少するのかとやや不安を思っています。
前立腺肥大の治療は、半年~1年ぐらかかると聞いているので焦らず治療を受けるつもりです。
前立腺ガンの有無を診断するPSA検査の結果は?
80歳代の男性が前立腺ガンを持っている比率は約50%といわれており、血液検査によるPSA判定の結果が気になっていました。
初診の2週間後に実施したPSA(基準値:4.0ng/ml以下)の結果は「0.79」でガンは無いという判定でホッとしました。
米ハーバード公衆衛生大学院の研究で「成人以降の射精回数の多い男性は、少ない人より前立腺ガンになりにくい」と明らかになりましたが、私は79歳まで射精を続けていましたので、その効果が有ったのかも!
ガンの心配が無くなったので前立腺肥大の薬治療に期待します。
まとめ
男性50歳代から発症率の高い前立腺肥大、これにより頻尿・ちょい漏れなどの症状が出てきます。
特に夜間の排尿が2~3回にもなると睡眠不足により健康的にも良くありません。
80歳になって初めて前立腺肥大の薬治療を受け少しづつ改善の兆しが見え始めましたが、その治療経過を今後も記載し今後治療を受ける方に少しでも参考になれば幸いです。