睡眠中に熱中症を発症しかろうじて命を取り留めた高齢者の体験に基づき、現在実践している主な熱中症対策をご紹介します。
2022年は6月に史上初の梅雨明けとなり30度を超える高温が続き、熱中症による死亡者も出始めました。
そこで熱中症にならないために、命を守るために、これだけは実施して欲しいポイントをご紹介します。
目 次
自宅での熱中症予防と対策
熱中症で死亡した人の60%ぐらいは自宅での発症で、しかも65歳以上の高齢者に多いことがわかっています。
従って、自宅での予防、対策はとても重要になります。
睡眠中の熱中症予防と対策
睡眠中はエアコンをかけたくないという高齢者はけっこういるようですが、これが熱中症発症⇒死亡に繋がるケースが多いようです。
実は私が熱中症を発症したのも睡眠中(エアコン未使用)であり、大汗をかき著しく体力を消耗、食事ができないほどに至りました。
この経験から今は数々の対策を実施しています。
寝る前の水分補給と脱水予防の飲み物の用意
寝る前にコップ一杯の水を飲んで、枕元に水入りペットボトルを置いておけば、寝ていて汗をかいた時にすぐ飲めます。
エアコンの使用
窓を開けられないアパートなどは、必ずエアコンを使用して就寝しましょう。
窓を開けられる家などで風通しが良くエアコンを使用しなくてもよい場合は、扇風機を使用して空気のよどみを無くすと気温が下がります。
私は枕の横(20cmぐらい)に扇風機を置き、軽風モードで風が体の横を流れるようにして寝ています。
そして、寝室の室温が27度以上になると予想される時は必ずエアコンを使用します。
スピードクーラー(ひんやり敷パッド、冷寒敷パッド)の使用
睡眠時の熱中症は、敷布と体の接触によって体温が上がり、大量の汗をかくことによって発症します。
なので、ひんやり敷パッド(冷寒敷パッド)などを使用して、体温の上昇を2~3℃下げることで、熱中症の予防・対策になります。
我が家では全員が使用していますし、汗かきの孫の熱中症予防にひんやり敷パッドを贈りましたら、バテ気味の孫の体調も良くなりましたよ。
最近では、夏の贈り物として喜ばれる一品になりましたね。
寝室のドアは少し開けておく
寝室のドアを締切ると自分の呼吸で空気が汚れるし、室温も上がりやすいので10cmぐらい開けておくと空気が澱まない。
起きている時間帯の予防・対策
エアコンの使用
室内が27℃を超える時には、必ず冷房(エアコン)を26℃に設定して使用すれば、熱中症の予防が出来ます。
私の体験・体感では室内が26度であれば汗は殆どかかず、27度になると汗が出てくるのでこれが分岐点となり危険度が急激に増します。
これは個人によって変わるので自分で確認する必要がありますが、おおよそ26℃以下であれば危険は少ないと思います。
水分補給の励行
水分補給は小まめに行い、冷たいものより温かい飲み物(お湯、お茶、コーヒー、ココアなど)が体には良いです。
自宅の庭の除草や家庭菜園でも飲み物準備
自宅の除草、家庭菜園でも必ず飲料を用意して10分おきくらいに水分補給をする。
自宅だからとの油断が命取りになることもある。(数多くの死亡事例有り)
外出時には飲料持参
外出する時は水分補給に適切な飲料(塩分、糖分、ミネラル含有)を持参して、早目の補給を心がける。
水分補給に適切な飲料は、ポカリスエット、アクアエリアス、アミノバイタルなど多数あります。
※なお炭酸飲料はあまり好ましくありません。
スポーツする時の脱水予防
なるべく炎天下のスポーツは避けるべきですが、やもう得ない場合は上記の水分補給に適切な飲料を必ず持参して、熱中症予防をはかりましょう。
ゴルフをする場合には
各ホールごとに水分補給をして、水分補給が遅れないように心がける。
野球をする時は
各イニングごとに水分補給をして、水分補給が遅れないように心がける
熱中症で食べられなくなった時の秘策
熱中症も軽症、やや重症、重症とランクが分けられますが、救急車で運ばれない程度でも、普通の食事がまったく出来ない場合があります。
普通、食べられな時はソーメンやおかゆなどが考えられますが、これらもまったく食べられない経験が私にはあります。
でも、食べないと体力が回復しませんので、何としても食べなければいけません。
このような場合に食べられるもの、それは「果物」です。
リンゴ、オレンジ、モモ、梨など比較的水分の多い果物を試してみてください。これらの果物で胃腸を慣らしていけば、徐々にソーメンやお粥も食べられるようになります。
まとめ
・高齢者は特に就寝時エアコンを使うのを嫌がる傾向にありますが、命には変えられないので
エアコン使用に躊躇しないことです。
・自宅にいる時(室内、庭での除草、家庭菜園など)も外出する時も、水分補給に適正な
飲料(塩分、糖分、ミネラル含有)で、小まめな水分補給を励行しましょう。
・就寝時の体温上昇を抑えるため、ひんやり敷パッド(冷寒敷パッド)を必ず使用する
熱中症は油断からとも言えるもの、自分は大丈夫などと油断せず、先手・先手で対策していくことが自分の命を守ります。
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庭の手入れや除草、野菜作りも熱中症になり易いので要注意です。
夏バテしない方法も宜しければご覧ください。