便秘で困っている方は、便秘に効く食べ物や飲み物を求める傾向にありますが、それ単独で効果を発揮することは難しいと思います。
便秘の原因は主に食べ物(食物繊維・善玉菌)、飲み物(水分)、運動(大腸の運動機能の低下)などの不足なので、対策はこれらの幾つかを行わないと完全解消はしないのです。
今回、高齢である私が4種類の便秘対策を実践し、7ヶ月連続で快便・スッキリを続けている方法をご紹介します。
目 次
高齢者(老人)の便秘の主な原因
高齢者の便秘の原因は、「大腸の運動機能の低下」が一番多いと思われます。
これは運動不足から起こることで高齢者の宿命でもあり誰もがなり得ることです。
しかし、高齢者に多くの運動は無理でありウォーキングや軽いストレッチなどが考えられますが、私の経験ではこれらで大腸の運動機能の低下を改善するのは難しいと思います。
従って、高齢者でも出来て大腸に効く効果的な運動が求められます。
また、自分を振り返り食物繊維や善玉菌不足、水分不足等に心当たりのある方は、それらも合わせて対策を行えば便秘の解消に繋がります。
便秘対策を行うための事前準備
便秘の主な特徴は、便が硬くなり排便がしにくいこと、また便が腸壁に密着(宿便という)して滞留するため便が細くなってしまうことです。
従って、毎日の快便を続けるための事前準備として、まずは便を柔らかくして尚且つ宿便を取り除く必要があります。
私はこの事前準備を便秘薬(コーラック)で行い、お腹を掃除してから次の4種類の改善索を実施し、連続の快便が続くようになったのです。
なお、事前準備にコーラックを使う場合は、以下を目処に使用しています。
・2日以上便が出ない頑固な便秘の人はコーラックは2~3錠使う
・毎日少しは出るが便が硬くて排便が苦しい人は2錠使う
・毎日便は出るが細くて少ない人は1錠使う
なお、便秘薬は常用せず大腸を掃除する時のみに使う考えが望ましいと思います。
老人(高齢者)の便秘に効くもの4種類
私は慢性の便秘体質でかれこれ15年ぐらい便秘には悩まされていましたが、現在は連続で快便が続いています。
この状態を作り得た幾つかの改善で最も効果的と思っているものを紹介します。
便秘に効く運動(大腸の運動機能の改善)
運動不足は腸内の運動機能の低下(便を排出する能力低下)を招き便秘になることは、多くの医師が言っています。
この運動不足は、体力が低下する高齢者には避けられないことであり、「腸内の運動機能を高める効果的な運動法」が高齢者には必要なのです。
一般的には腹筋運動やウォーキングが良いと言われており、私も10年以上続けていますが、これだけで便秘が解消することはありませんでした。
そこで負荷が少なく、腸内の「ぜんどう運動(腸管の口側が収縮し、肛門側が弛緩して内容物を先へ押し出していく運動)」を高める運動法はないかと探し続けました。
そして見つけたのが「お尻歩き運動」で、殆どの高齢者が行える方法です。
【腸内の運動機能を高めるお尻歩き運動の方法】
1日に2セット、朝食前と昼食前に行っていますが、とても簡単で誰でも行えます。
・朝の起床時(朝食前)に両足を真っ直ぐ伸ばして座ります
・両手を曲げて歩く時のように前後に大きく振り、イチ・ニイ・サンと数えます
・この時にお尻も連動して動かして前に進みます(動かすだけでもOKです)
・この腕の振りを片方50回で1セットとします
昼食前にも1セット実施して腸の運動を行いますが、座る場所は自由です。
なお、この運動は女優の田中律子さんがテレビ放送で紹介していた健康法の一つであり、参考にさせて頂きました。
田中律子さんに感謝しています。
便秘に効く飲み物(水分不足の改善)
一般的に大人の必要水分量は約2リットルと言われており、便秘気味の人の殆どはこれぐらいの水分は飲んでいると思います。
しかし、これでも便秘は起こりますから水分量2リットルは必要条件の一つであるとしか言えません。
但し、私の経験では大腸を刺激して排便を促す飲み方があることを紹介したいと思います。
それは、朝の食事前に「水道水をコップ半分程度飲む」方法です。
これは水道水のほど良い冷たさが、空腹の胃を通り越し腸内を刺激し便を柔らかくすると思えるのです。
この方法は長年便秘対策で苦労してきた私の腸内環境を一転させる効果があった一つだと思っています。
なお、冷蔵庫に入っている天然水を使う考えもありますが、これは冷たすぎるので私は使いません。
便秘に効く食べ物Ⅰ(食物繊維不足の改善)
食物繊維不足も便秘の主な原因の一つであり、適度な野菜を食べて摂ることが大切です。
ただ、高齢者は歯が悪かったり料理が苦手で摂りづらい場合は、サプリメントで補充することが必要です。
私は適度に野菜は食べていますが、水溶性食物繊維を程よく摂るために「粉寒天」を使っています。
使い方は、朝食時に粉寒天を大さじ1杯ぐらいヨーグルトに混ぜて食べています。
便秘に効く食べ物Ⅱ(善玉菌不足の改善)
腸内の善玉菌が不足すると腸内環境が悪化し便秘になることは広く知られています。
そして、善玉菌を増やすために発酵食品やヨーグルトなどが良いことは多くの人が知っており、便秘の人は恐らく食べていると思います。
私も納豆やヤーグルトは数年前から食べていますが、これらは必要条件ではあっても確実に便秘を解消する一品ではありませんでした。
また、またサプリメントもテレビで盛んに宣伝している「善玉菌のチカラ」や「青汁+乳酸菌」など試しましたが、これらも私の便秘を解消できませんでした。
ただ、私は軽い糖尿病なので内蔵機能を高めるために不足していると思われる「酵素」を補うために「植物生まれの酵素(乳酸菌含む)」を使用しています。
但し、これが便秘解消に大きな役割を果たしたとは思っていません。
便秘解消に最も効果が有ったのは「お尻歩き運動」と「朝食前の水」
便秘は腸内環境のバランスが良くなってこそ解消できるものであり、何か1つの改善策で完全解消になるとは思えません。
一時的に解消はあっても長続きしないのが、15年間も戦ってきた私の体験でもあるのです。
従って、自分の腸内環境を良好に保つためには、運動・食物繊維・水分・善玉菌・腸内の運動機能に気を配ることが必要だと思います。
その上で今回、快便・スッキリを続けられた決定打は、
・朝食、昼食前に「お尻歩き運動」
・朝食前に「水道水をコップ半分程度飲む」
の2つが大きく貢献したと思っています。
ご参考:便秘解消に配慮した食事・飲み物・その他
前段でも記載しましたが快便・スッキリを続けるためには、便秘の原因となる要素に配慮した食事や飲み物などが不可欠です。
便秘で困っている人はこれらのことはご存知で対策をされていると思いますが、恐らく後一歩の対策が不足だと思われます。
従って、もう一歩自分に不足しているものを見つけて対策すれば、お腹がスッキリした毎日が続けられると思います。
以下に私が実行している主なものを記載しますが、一つでも参考になれば幸いに存じます。
食物繊維不足の対策
食物繊維が不足しないための対策として以下を用いています。
・野菜(味噌汁に入れたり、湯がいたり)
ブロッコリ(朝、昼)、ミックスキャッベツ&舞茸(朝)、黒にんにく1片(朝)
・低糖質あんこ(昼)
・果物
温州ミカン1個(朝)、リンゴ1/3個(昼)
・サプリメント
粉寒天小サジ1杯(朝)
善玉菌の不足対策
善玉菌を増やすため乳酸菌を含むものを食べています。
・ヨーグルト1個(朝)、納豆1個(朝)
水分量の不足対策
お茶、お湯、味噌汁などを約2リットルを飲んでいます。
・朝食前に水道水をコップ1/2杯飲んでいます
腸内の運動不足対策
健康のために以前から腹筋運動(軽い負荷で200回)を毎日、ウォーキング(約30分)を週3回程度行っています。
そして新たに取り入れたのが、
・「お尻歩き運動50回」を朝食前に行っています
まとめ
便秘が解消され毎日お腹がスッキリした状態で過ごせれば、どれほど気分が良いことでしょう。
そう、この嬉しい日々が長い間便秘で苦しんできた私に、今回紹介した便秘対策で実現したのです。
通常、便秘を解消するためには食物繊維・善玉菌・水分・運動などが不足していないか見直し、不足していると思われる項目を補充することが基本です。
この基本において高齢である私に不足していた思われたのが「運動不足」と「効果的な水の飲み方」でした。
そこで種々考え調査していて見つけたのが、「お尻歩き運動」と「食事前に水を飲む」手法であり、これが実に私には効果的でした。
これにより7ヶ月間連続で快便・スッキリが続いており、気分爽快な日々を過ごしています。
果たしてこの方法が、今この記事を読まれている貴方に効くか保証は出来ませんが、ヒントになった事があれば幸いですし、試してみて効果があればとても嬉しいです。
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