二刀流で大活躍の大谷翔平選手は、豪快なスイングで8月末時点でホームラン42本は両リーグで1位、ホームラン王が期待されていました。
しかし、9月は不調で20日間で2本しか打てず44本で1位に2本差を付けられました。
この原因は幾つ考えられますが、主にスイングがフィニッシュまで出来ていないことが上げられます。
目 次
大谷翔平のスイングの特徴
大谷はダルビッシュのアドバイスを受けて今の体を作り上げたと言われており、シーズンを通して二刀流を続けられる強靭な体力を手に入れました。
そして、センターオーバーのホームランが多いのも特徴です。
その打撃フォームは、バットを左肩上まで上げて構え、右足はステップせずすり足でスイングし、フィニッシュはバットのヘッドが背中まで回っています。
このスイングがバランス良く行われ、ボールをバットの芯及びその近くで捉えられればホームランになります。
しかし、9月に入ってこれが思うように出来ていないのは何故か考えてみました。
大谷が本来のスイングが出来ない理由
私は全試合のスイングを見ていないので全てを言うことは出来ませんが、昨日9月21日(日本時間)のアストロズ戦を例に考えてみました。
9月21日の4打席は?
【1打席目:一塁ゴロ】
左投手のカーブに泳がされ右手一本で一塁ゴロになった。振り切るスイングは出来ず。
【2打席目:ショートゴロ】
これもほぼ1打席目と同じでフルスイングは出来ませんでした。
【3打席目:三振】
これは真ん中からアウトコースに逃げるカーブ、スイングは良かったと思うけどバットがボールに当たらず空振りの三振。調子が良ければホームランに出来るボールでした。
最近、フルスイングしたとき空振りが多いのは何故、振りが鈍い?(疲れ)、ボールから目を離すのが速い?
【4打席目:センター飛:フェンス近くの大飛球】
今日の4打席では一番良いスイングでしたが、オーバーフェンスに僅か届かずフライアウト。
ホームランにならなかったのは、右足の開きがやや早く下半身の粘りが無かったと私は見ました。
前日、8回108球投げた影響ではないかと思います。
フィニッシュまでしっかりスイング出来ない原因は?
・9月前半に受けたデッドボールの影響でアウトコーナーへの踏み込みが出来ず、
センター及びレフト方向への打球が殆ど無くなった←引っ張るスイングになった。
・疲れで下半身に力が入らなくなったのか、上体で強振すると空振りが多くなった。
・ボールを引きつけてフィニッシュまでスイングする頻度が少なくなり、
投手方向に突っ込んだり、腰を引いた状態でアウトコースを中途半端に
スイングするケースが増えた。
いずれにしても、ボールを引き付け、首・背中、股を中心としたスイングで
フィニッシュまで振り切ることが理想であるが、これが出来ていないのです。
大谷がホームラン王になれるかでヤキモキする人たち
9月11日に44本目のホームランを打ち1位だった大谷に、多くのファンがホームラン王を期待した。
しかし、その後打てなくなった間に、ブルージェイのブラディミール・ゲレーロJr、ロイヤルズのサルバドール・ペレスに追い抜かれホームラン王が危うくなった。
残り12試合の今、絶不調の大谷に巻き返しはあるのか、身勝手な人は投げるのを辞めて打者に専念したらと言うが、もともと大谷の目標にホームラン王は無かったはず。
大谷がシーズン初めに立てた目標は、まずは二刀流でシーズンを無事にやり抜くこと、そして投手で二桁勝利数、打者でホームラン30本だったように思う。
現在、投手で9勝、ホームランは44本、ホームランは達成済なので投手であと1勝すれば目標達成となる。
従って、打者専任は大谷には眼中に無いはず、あくまでも二刀流で突き進むはず。
頑張れ、大谷翔平!
【追記】
上記の翌日、9月22日(日本時間)の試合では、
1打席目はやや詰まりセンターライナでしたがスイングは良かったです。
2打席目はアウトコーナーに泳ぎ、ピッチャーゴロと悪いスイングでした。
3打席目は素晴らしいスイングでライト前ヒット、ボールは上がりませんでしたが。
そして、4打席目に射った瞬間にホームランと分かりました、45号ホームランでした。
今日は3回良いスイングが出来たので、復調の兆しと言えるかも。
明日の46号ホームラン期待です。