甲状腺ホルモンが少ないと発症する徐脈性不整脈を治す方法【実践事例】

脈拍の少ない(50回以下/分)徐脈性不整脈の原因は幾つかありますが、甲状腺ホルモン値(F-T3、F-T4)が低い甲状線機能低下症も原因の一つです。

甲状腺ホルモン値が低い要因にヨウ素の過剰摂取があり、私はこの対策をして徐脈を治すことが出来ました。

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徐脈の原因として挙げられる項目

医療情報によると徐脈の原因は、加齢・動脈硬化(高LDLコレステロール)・甲状腺ホルモンの低下の他に薬の副作用があるとのことです。

従って、自分の徐脈を改善するためには、上記の4つの原因の中でどれが影響しているのか特定し改善をするのが早道となります。

【第1次:徐脈の原因特定】高いLDLコレステロールを改善して治す方法

私の場合、高いLDLコレステロール値が長く続いていたので徐脈の原因と特定、対策として食事法や運動を実施し一旦治まったので安心していました。

ご参考【第1次対策】

しかし、一旦治まっていた徐脈が対策を継続していたのに数ヶ月で再発、別の原因もあるのではと思い循環器内科病院で検査を受けることにしました。

循環器内科での検査及び診断結果

検査に入る前に備え付けの血圧測定ではいつもよりやや高めの「132」、脈拍は40回/分と徐脈の数値を示していた。

その後、循環器内科医の指示で血液&尿検査、心電図、血圧脈波の検査が行われ医師の診断となりました。

循環器内科医の第1回目の診断結果

上記の検査データに基ずく医師の診断で幾つかの問題が指摘された。

冒頭に医師から言われたことは、いま緊急の問題は無いがもう少し詳細の検査を続け様子を見ていきたいと。

従って、現時点は投薬等の治療は行わないと言われ微妙な感覚を味わいました。

心電図検査によると心臓のポンプが電気信号以外で動く!

心臓は弱い電気信号で動き血液を全身に送るポンプの役割を果たすようですが、私の心電図によると電気信号以外でも動くと言われました。

しかし、あまり理解できませんでした。

血圧脈波検査で動脈硬化が見られた!

血圧脈波検査は動脈の硬さ(CAVI)と動脈の詰まり(ABI)状態を把握する検査です。

これでは動脈硬化は「CAVI:10.3」でやや進行している診断となり要注意です。

一方、動脈の詰まりは認められずこちらは一安心です。

血液検査で甲状腺ホルモンに異常あり!

これまで一度も甲状腺ホルモンの検査はしたことが無く、今回検査項目に追加したのは不整脈に関係あるのか不思議に思い調べてみると、不整脈の一つの原因になることが解りました。

検査結果は、F-T3:基準内 F-T4:基準以下 TSH:基準以上  と出ましたので、これも私の不整脈の原因かもしれません。

F-T4が低いのは甲状腺ホルモンが過剰(甲状腺機能亢進症)で、TSHが高いのは甲状腺機能低下症だそうで、どうやら不整脈の原因だそうです。

心エコーとホルター心電図検査(24時間)の実施

第1回目の診断を終え新たに心エコー検査とホルター心電図(24時間連続測定)が追加された。

心エコーは超音波を用いて心臓の形態や動きをリアルタイムで観察する検査法で25分ぐらいで終わりました。

ホルター心電図検査は測定機器を体に取り付け24時間連続で心電図を記録する方法ですが、
特に行動制限はなく食事・運動・トイレ・階段昇降・睡眠などの開始時間を記録し、それに伴い心臓がどのように動くかを把握します。

これらの検査結果を踏まえて第2回目の診断を行い、今後の治療方針を決めるということでした。

【第2次:徐脈の原因特定】甲状腺ホルモンの低下を改善して治す方法

第1回目の診察において気になる点は甲状腺ホルモンの異常ですが、これについて調べ出来る対策は実施しようと思いました。

不整脈と甲状腺ホルモンの関係、改善策

ネットで不整脈と甲状腺ホルモンで検索すると【甲状腺の機能が低下すると心拍出量(心臓が血液を押し出す力)、心拍数(心臓が1分間に打つ回数)が低下し徐脈になる】と甲状腺専門医の記載が有りました。
ご参考:Webの検索上位に長崎甲状腺クリニック、すぎおかクリニック、クリニックプラスなど多数の記載有り。

これにより私の徐脈は甲状腺ホルモンも原因の1つと考えられ、それを引き起こす要因として以下がありました。

・慢性甲状腺炎
・ヨウ素過剰
・アイソトープ治療や甲状腺手術後

この中で身に覚えがあるのはヨウ素過剰であり、ヨウ素の含有量が多いうがい薬を使ったり海藻類を食べていました。

・もう10年以上使っているイソジンうがい薬
・高LDLコレステロール対策としてワカメやもずくを日々食べている

【第2次対策】
・イソジン入りのうがい薬は飲むわけではないが体に吸収される可能性があるので即やめる
・海藻類の中で特にヨウ素の含有量が多いものはやめる(ワカメなど)

不整脈を改善する運動の追加

これまで実施していた不整脈を改善する運動法は、腕立て伏せ、踵上げ運動、階段上り等でした。

その詳細は以下に記載してありますので宜しかったらご覧ください。

上記の方法は一時な効果があったものの根本対策にはならず再発、これにより今回の病院診察決断したのです。

そして第1回目の診察・検査~心エコー検査~ホルター心電図検査~第2回目診察の期間が約1.5ヶ月かかることになったので、この間に新たな運動法を取り入れることにしました。
※2回目の診察までの期間が長いのは私の家庭の事情です。

【ベンチプレスの再開】
ヘルスチェックで徐脈を確認した時から止めていたベンチプレスを再開した。

やり方はマットを敷き横になり4㎏の鉄アレイで10回上げる方法で2セット行います。

【肩甲骨ストレッチ】
不整脈の改善に肩甲骨ストレッチが良いと言う人も多いので、独自法として「大谷翔平選手が用いているボール壁投げ法」を真似て実施することにしました。

やり方はボールは使わず、手を胸の前から外側にボールを投げる感じで振るのを20回1セットを片手づつ行います。

第2次対策による効果

上記の甲状腺ホルモン異常対策と運動法を実施した結果、徐脈は1ヶ月後に徐々に減り始め良好な状態は2週間続いています。(これは自己評価))

果たしてどこまで続くか期待しながら2回目の診断待ちとなっています。

診断後の医師の治療と上記の方法を併用し不整脈改善に繋げられればと思います。

循環器内科医の第2回目の診断結果

血液&尿、心電図、血圧脈波、心エコー、ホルター心電図(24時間)と6種類の検査を終えて第2回目の診察を受けました。

その結果、不整脈はやや乱れはあるものの危険な状態ではなく現状は大丈夫との診断になりました。

そして循環器内科の診察は「様子見」となり、脈拍の乱れの基は甲状腺ホルモンと考えられるので、甲状腺専門医の診察(セカンドピニオン)を受けるよう指導されたました。

セカンドピニオンとして甲状腺専門医の診察

循環器内科の診察を終え、その17日後に甲状腺専門医の検査・診察を受けました。

実施した内容は、甲状腺ホルモンを含む血液検査と喉のエコー検査で診察となりました。

・血液検査ではF-T3:基準内 F-T4:基準内 TSH:基準少しオーバー

・LDLコレステロール:基準内

・喉のエコー検査も全く異常なし

の診断となり、甲状腺ホルモンの低下は改善されました。

そして医師の甲状腺専門医の診断は、甲状腺に異常なしとなり、自己のセルフチェックでも徐脈は継続して4ヶ月間全く出ていません。

徐脈は完治したが甲状腺ホルモン「TSH」が基準に入らない

徐脈性不整脈の原因と特定したイソジンうがい薬を止めて徐脈は全く出なくなり4ケ月が経ったのでもう完治と言えると思います。

ただ一つ残った課題として甲状腺ホルモン「TSH」が未だに基準値内の戻らないことです。

TSH(基準:0.5~5.0μIU/ml):115.9(5/31)→10.3(7/29)→11.7(10/7)→次回?(1/6測定予定)

TSHが高いのは甲状腺機能低下症の可能性が有り、未だ基準をオーバーしているので改善が必要ですが、改善すべく手段が見つかっていないのでかかりつけ医と相談したいと思っています。(前回の診察で医師は改善策示さず)

ただ、次回の血液検査まで1ヶ月以上あるのでこの間に食事で改善する方法を調べて実行していこうと思っています。
・便秘対策に食べていた粉寒天(ヨード多い)を止める
・玄米ご飯を増やす

取りあえずこの2点に取り組もうと思います。(結果は来年ご報告します)

まとめ

脈拍の少ない徐脈性不整脈は、初期段階で原因が特定できれば自分で治すことは可能だと思われます。

徐脈の原因は加齢・動脈硬化(高LDLコレステロール)・甲状腺ホルモンの低下・薬の副作用等なので加齢の曖昧さを除けば病院の血液検査をすれば比較的簡単に原因特定ができます。

私の場合は高いLDLコレステロールと甲状腺ホルモンの低下が原因と特定、ご紹介の改善策を実施し血液検査でも正常値(FT3&FT4)であり徐脈は出ていません。

なお、今回ご紹介しました改善策は医師の指導が全く無かったので、私自身で情報を集め実施項目を選択したものです。また不整脈を治す薬は一切使用しておりません。

以上、参考になれば幸いです。

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