間もなく夏野菜を育てる季節、初心者でもキュウリ1株100本・ナス1株30個・ピーマン1株100個の収穫量に挑戦しましょう。
通常、家庭菜園で上記の収穫量を達成しているのは1/4ぐらいの家で、殆どが収穫量が少なく勿体いないです。
手間をかけず、ちょっとした工夫で収穫量が倍増出来ますのでご紹介したいと思います。
家庭菜園できゅうり・ナス・ピーマンの大幅収穫量を上げた背景
私の家は夏野菜を育てる環境としては決して恵まれた環境ではありませんでした。
畑は家の西側にあり午後からの西日しか当たらないし、広さは縦1.5m x 横4.5m と小さいんですよ。
しかも、夏は蚊に刺されるので長い時間の作業は難しく、畑が狭いので連作をしなければ毎年収穫は出来ません。
こんな環境の中、何回も失敗してやっと上手く育てるようになったのが、今回紹介する収穫量を大幅に増やす方法です。
目 次
家庭菜園できゅうり・ナス・ピーマンの大幅収穫量アップのポイント
夏野菜を育てる農家の方は、殆どビニールハウスを使い野菜作りの環境を整えています。
しかし、家庭菜園をする方の畑の環境は様々であり、その環境において最善の育て方を工夫しなければ、質の良い野菜を多く収穫することは出来ません。
例えば私ごとですが、午後からの西日しか当たらず、狭い畑で連作をしなければならない環境においても、近所の環境の良い畑より倍以上の収穫を上げている事実が、その工夫の成果を証明しています。
土作りと肥料のやり方
きゅうり・ナス・ピーマンを育てる重要なポイントの一つに「土作りと肥料」があります。
水はけが良く、根が伸びやすく、追肥を度々行わなくても良い配慮が大切です。
上記の3つの野菜の場合、私は1株につき60cmの正方形の広さと深さ40cmを耕して肥料を施しています。
肥料は追肥を少なくする「2段配置法」を採用しています。
まとめると「土作りと肥料のやり方」のポイントは、水はけの良い土作りと肥料の2段配置法です。
なお、これら「土作りと肥料のやり方」は、きゅうり・ナス・ピーマン全て同じにしており、詳細は当ブログの以下のページに詳しく記載してあります。
・きゅうり1株の収穫量を100本以上にする育て方。コツは肥料と摘心!
また、ナス・ピーマンを育てるポイントは、当ブログの以下に詳しく記載してあります。
良い苗の選び方
はっきり言いますが、苗が貧弱ですと収穫は増えませんので要注意です。
苗は主軸が太くて背丈が25cm以上のものを選びましょう。
早目に市場に出る苗は、主軸が細く背丈も低いので、上記のような丈夫な苗が出回るまで待って購入するようにしましょう。
まとめると「良い苗の選び方」のポイントは、主軸が太く背丈が25cm以上の苗を選ぶです。
地面をブラックシートで覆い、地中の防寒と肥料の流出防止
ブラックシートで地面を覆うのは、地中の防寒と大雨で肥料が流れ出すのを防止するためで、きゅうり・ナス・ピーマン全て同じです。
ただ、ブラックシートで覆うと雨水の地面染み込みが少なくなるので、ゴルフのティーや釘などで5cm間隔ぐらいで穴を開けます。
更に夏の地中温度の過剰上昇防止のため、雑草を使ってブラックシート上を覆うようにします。
但し、葉の広い雑草は雨の浸み込みが悪くなるので、葉が小さい雑草を選びましょう。
ナスとピーマンの苗植え後の防寒
ナスとピーマンの苗は、寒さに弱いので必ず防寒シートで寒さ対策を行います。
苗を植えたら直ちに透明の穴あきマルチシート(ビニールシート)を使って、苗全体を覆うようにします。
シートの大きさは、苗が60cmぐらいに伸びても当たらない大きさのものを選び使います。
ナスとピーマンがマルチシートの上部に当たるほど伸びたらシートを取り外し、雨風で倒れないように支柱をします。
収穫は実の大きさで決める(適正なサイズはスーパーで確認)
収穫量を多くするためには、きゅうり・ナス・ピーマンそれぞれの適正なサイズで収穫することが大切です。
適正サイズはスーパーに行って販売しているサイズをそれぞれ把握しておき、実がそのサイズになったら収穫します。
特にキュウリは、雨が降ると急速に実が大きくなるので、雨上がりにチェックして肥大化させないようにします。
肥大化は肥料の吸収を高め、収穫量を減少させる要因になるので要注意です。
連作も出来るきゅうり・ナス・ピーマン
通常、きゅうり・ナス・ピーマンは連作は避けた方が良いと言われており、農家の方は連作をしません。
原因は一夏で土壌が痩せてしまい、連作すると収穫量が大幅に落ちるのが主な理由です。
しかし、畑の狭い一般家庭が連作を避けていたのでは、付加価値の高いきゅうり・ナス・ピーマンを毎年収穫することは出来ません。
そこで私が考えたのは、痩せた土壌の70%程度を安価な腐葉土で代替えする方法です。
例えば、1株に必要な土壌は「広さ60cm角 x 深さ40cm」なので、これの約70%を取り除き腐葉土1袋(20リットル)を入れて混ぜ合わせて土作りをするのです。
腐葉土はホームセンターなどで売っている一番安い(1袋20リットル:200円)ものでよく、充分採算も取れます。
私は、この方法で毎年きゅうり・ナス・ピーマンを同じ場所で収穫しています。
まとめ
今は多くの家庭で家庭菜園を行い収穫の楽しみを味わっていますが、残念なことに1株当たりの収穫量が少ないのが殆どです。
つまり夏野菜は育て易いように見えますが、下手をすると私のように何年も同じ失敗(収穫量が少ない)をすることになります。
例え専門農家の収穫量には及ばなくとも、きゅうり1株で100本・ナス1株で30個・ピーマン1株で100個以上の収穫が可能な、私が実践している方法をご紹介しました。
初心者や収穫量の少ない方にこの方法が参考になれば幸いですが、例えば家の近くでナスの背丈が1.5m以上も育てる家があれば、恐らく収穫量は多いはずなので、その方に育て方を教えてもらうのも一つの方法です。
どうか今年は収穫量が大幅に増えますよう祈念しています!