家庭菜園も趣味の一つ、今年の夏野菜はキュウリ、なす、ピーマン、ミニトマトの4種類を育てています。
この中で育てるのが難しく収穫量が少ないのが「なす」、昨年の1株当たりの平均収穫量は28個でした。
昨年育てた5株の中で一番多かったのは47個、平均収穫量とは大きくギャップがあり、収穫量のバラツキが大きくなっているのが我が家の特徴です。
そこでネットでナスの1株収穫量を調べてみると、農家のプロでは200個ぐらい、家庭菜園でも100個以上収穫している人が結構いることが分かり、私も今年は最低でも平均で昨年のほぼ倍の50個以上に挑戦することにしました。
従来のなすの育て方
昨年なすは5株植えて1株当たりの平均収穫量は28個(MAX:47個、MIN:15個)でした。
畑が狭く西側なので陽当りが悪く収穫量はこんなものかと思っていましたが、プロ農家の14%の収穫量と分かりました。
育て方
昨年までは主枝を3本にして側枝は伸ばし放題の育て方でしたが、それでもMAXで47個になっているのでこんなものかなと思っていました。
収穫量のバラツキが大きのは、畑が西側で日当たりも悪く、追肥も行わずに放任主義の育て方だったのが影響したのでしょう。
側枝の切り戻し法を採用
ネットで調べてみると収穫量を増やすには側枝の管理が重要とあったので、その技を使って今年は収穫量の倍増を目標として挑戦することにしました。
このことはなすの苗がだいぶ育ってから思いついたので、主枝の仕立てが基本とは多少づれていましたが、苗4株を植えた内の3株を仕立て3本、1株を仕立て4本にして、収穫量の変化を見てみることに決めました。
側枝の切り戻し法を採用
従来、主枝から出る側枝は伸ばし放題にしていたのですが、今年は側枝に付いた花の1つ上の葉を1枚残して新芽を取り除き側枝の伸びを止めて、なすを1個収穫したらその実の下を切り戻し、その下の新芽から更に収穫が出来る方法を適用します。
この方法が養分の浪費を防ぎ、収穫量が増やせるプロの方法であるので試してみます。
ただこれだけで収穫量が倍以上となると思うと、以外にわくわくするのでまた楽しみが一つ増えました。
追肥回数を増やす
我が家の畑は蚊が多いので、それが嫌で手間と時間がかかる追肥を避けていたのでが、今年は頑張って2回程度の追肥を行います。
まとめ
・昨年のなす1株当たりの平均収穫量28個を50個以上に挑戦する。
・なすの苗4株の内、3株を3本仕立て、1株を4本仕立ての2種類に分けて、
脇枝の切り戻し法で収穫量を増やす。
・従来やっていなかった追肥を2回程度行う。
収穫の大敵は害虫と病気
害虫駆除
ナス栽培における害虫は、昨年出たものはナメクジ程度で葉を食い荒らすので、夜中に駆除していました。
これまで収穫量には殆ど影響しなかったので害虫にはさほど気にしていませんでしたが、今年は6月19日に1番先に大きくなっている実に穴が空いているのを見つけました。
さらに小さい実を一つ一つ見てみると穴が空いている実が2個もありました。
これまでこんなことは一度も無かったのでビックリ、収穫量アップの最大問題です。
そこでWebで検索してみると穴を開ける害虫は、オオタバコガ、ヨトウムシ、ナメクジである事が多いことが分かりました。
オオタバコガは昼間でも見つけられるとのことで、さっそく調べましたが見つからず。
ヨトウムシとナメクジナは夜行性なので、夜の10時頃に懐中電灯で探索、ヨトウムシを一匹見つけ駆除しました。ナメクジはいないようです。
ただ、一匹だけなのか不安なので、今後も観察を続けます。
6月22日、更に葉の被害が増えているので夜10時頃に観察、またヨトウムシを1匹見つけ駆除、これで2匹目の駆除となりました。
ヨトウムシによる損害はナス2個となっています。
夜の駆除はちょっと大変なので別の方法を探そう!
下の方から葉が枯れる
6月24日、ヨトウムシの被害が一段落したら次は、4株植えた内の1株に下から葉が枯れはじめました。
枯れ方の特徴は、まず葉の半分が黄色くなって萎れ、全体に広がっていきます。
これまで4~5枚の葉は枯れてしまいましたが、それでも背丈は伸びているので改善の余地はあるかもしれません。
そこでネットで調べてみると、この症状に合致するのが「半身萎凋病」、対策が非常に難しい病気であることが分かりました。
半身萎凋病は土壌にカビが繁殖して引き起こされる病気で、連作の土壌に多いといわれています。
諦めるか、頑張るか思案のしどころですが、農薬は使いたくないので土壌改良、成長促進剤「HB101」を試しに使てみることにしました。
果たして結果は?
⇒ナスの害虫・病気対策-ヨトウムシ、半身萎凋病の場合
☆なすの1株当たりの収穫量は過去最高を突破!
苗を4株植えましたが、目標の平均収穫量50個以上は病気にかかった株があるので難しそうです。
でも、B・C・D株は元気なので、これらで収穫量を上げるよう努力しています。
なすの収穫はこれからが本番です。
株別の収穫量(10月31日時点)
A株(主枝3本):21個・・・半身萎凋病にかかった株だけど頑張った
B株(主枝3本):37個・・・やや貧弱な株が影響したのか収穫も少なかった
C株(主枝3本):64個・・・過去最高の収穫量47個は更新したが、10月の寒さで伸びず
D株(主枝4本):78個・・・最も収穫量の多い株だったが、これも10月の寒さは大きく影響
なお、10月31日をもってナスの収穫は終了になりました。
これまでの考察
1)4本植えた株それぞれの収穫量は、病気、株の貧弱などによって大きく変動しました。
2)4本仕立てをしたD株が最も収穫量が多く、10月31日時点で78個に到達した。
3)3本仕立てのC株も64個収穫できました。
4)C及びD株は過去最高の収穫量を更新したが、密かに期待していた100個収穫は
達成できず来年の課題です。
5)今年初めて採用した「側枝の切り戻し法」は、収穫量を増やす効果が
明らかにあることが分かりましたが、まだまだ工夫の余地が残っているようで、
勉強が必要と感じているところです。
総括と1株の収穫量は最高78個を達成
1)今年初めて「側枝の切り戻し法」に挑戦し、4本仕立てで78個の収穫を得た。
これは私にとって最高の収穫量であり、挑戦した甲斐があった。
2)今回は3本仕立てと4本仕立てで育てたが、収穫は4本仕立ての方が多かった。
3)狭い畑で10年以上連作(一部土の入れ替えはしている)していて、
今年初めて1株だけ半身萎凋病になったが、1株の平均収穫量は50個、
これも過去最高28個を大きく更新した。
4)10月分で更なる収穫量の伸びを期待していたのですが、例年にない10月の冷え込み、
太陽光の不足で実りが悪く、期待はずれの落ち込みとなった。
以上、結果としては満足していますが、来年は土壌の改善も含め更なる増量に挑戦します。
ご来場、ありがとうございました。
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