ナスの害虫・病気対策-ヨトウムシ、半身萎凋病の場合

ナスの害虫・病気対策の体験事例をご紹介します。

今年(2018年)は、6月中旬に葉や実を食べられる虫の害があり、なす2個が収穫前に切除せざるを得ない被害がありました。

その後に葉が枯れる初めての病気にも遭遇して、対策に苦労しています。

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ヨトウムシの捕獲

昼間に調べてみても害虫が見つからないので、これまでの経験から夜行性のヨトウムシかナメクジと思い、夜の10時頃に懐中電灯で害虫探しを行いヨトウムシを2匹捕獲しました。

なお、予想していたナメクジは1匹も見つかりませんでした。

半身萎凋病の対策

ヨトウムシが出なくなって一安心と思ったらナス4株の内の1株が、下の方から葉が枯れはじめ瞬く間に4~5枚枯れてしまいました。

よく観察してみると3本仕立ての主枝の1本に葉の半分がまず黄色くなり萎れ、徐々に葉全体に広がり枯れてしまうのです。

この現象は今まで見たことがなかったのでネットで調べてみると、「半身萎凋病」という病気に似ていました。

この半身萎凋病は、連作などの土壌でよく出るカビの病気で、対策は土壌消毒をすることのようです。

また、連作などの場合は「接木苗」を使うのも一手のようで、これは実施しているのですが今年初めて病気が発生したのです。

ですが土壌消毒は農薬などを使うことになり、それはやりたくないので諦めるか、それとも頑張ってみるかの選択に迫られました。

その間も枯れていない主枝も枯れた方の主枝の実も成長しているので、頑張ってみようと決心しました。

天然植物活力液HB101を試してみた!

半身萎凋病に「植物活力液HB101」が効くかは何の根拠もありませんが、病気にはまず体力・活力を付けるという人間の病気治療を応用してみることにしました。

植物活力液HB101
HB101は、杉・桧・松・オオバコの生命力のある木から抽出した天然の植物活力液で、土壌を改良しカビなどの繁殖を抑える効果もあり、安全で無害と言われています。

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HB101がナスなどの病気改善に効果があるかはネットでも誰も記載していませんが、ダメもとで試してみることにしました。

HB101の購入
この植物活力液はけっこう高い商品、そしてお試し使用なので原液が6cc入って6回使えるセット商品を購入しました。

HB101の包装状態

1000倍に薄める前の原液が6ccと鉢植え用の既に1000倍に薄めたアンプルが10本入っているセットです。

開封して中身を取り出した状態

左側が30mリットルアンプル、真ん中が計量カップ、右側が原液6cc入の容器です。

HB101使用経緯と半身萎凋病の結果
1回目の使用(6月27日(水))
ジョウロにHB101を1cc入れておおよそ1000ccの水で薄め、当該ナスの土壌に約7割、葉に3割散布しました。

【6月30日(土)】
ナスの成長は進んでおり、葉が萎れた主枝の実も徐々に大きくなっているので、
株自体が弱まっているようには見えません。

ちょっと見づらいですが、上の画像の右側下部が葉が枯れており、ヨトウムシにも食べられダメージが大きい部分です。

使用開始し4日目、まだ著しい変化は見られませんが、左側には病気が出ておらず葉は元気に成長していますので、本液の使用間隔の1週間をまず無難に乗り切り、2回目の散布をしていきたいと思っています。

果たして、無事乗り切れるのでしょうか?

2回目の使用【7月1日】
使用開始5日目、病気にかかっている主枝に付いた実2個の内の1個は成長しているのですが、もう1個は落ちてしまいました。

やはり病気は阻止できていないようで、このまま様子を見るか思案のしどころ。

今日もう一度HB101を使って(2回目の施し)改善されなければ、株を処分する決断をしよう!

【7月5日】
葉の枯れが顕著な主枝は回復の見込みは無いようですが、1個の実は着実に大きくなっており、あと数日で収穫できそうです。

葉の枯れが出ていない主枝の2本は成長が続いていますが、病気が治ったとも思えないので、土壌消毒をしようかと考えています。

諦めてこの株を引き抜くか、土壌消毒で様子を見るか思案をしています。

【7月10日】
病気に犯されていない主枝2本はまだ元気に成長しているので、このままにして1000倍希釈HB101の「30mlアンプル x 2本」を注入しました。

【7月29日】
残った2本の主枝は成長して背丈が1.3m程度になりました。

葉の一部に枯れありますが、成長した主枝の葉は元気で、全体として緑の葉が増えています。

どうやら病気は乗り切れたような気がしますが、早とちりかな?

【8月30日】
HB101を使っても半身萎凋病は治らないことが分かりましたが、新しい芽が次々と出てきて実も付けるので、そのまま放置することにしました。

また、隣の株に伝染るか心配していましたが、この時点で全くないので今後も大丈夫と思います。

半身萎凋病にかかった株の収穫量は?

病気にかかり葉の枯れが始まったのが6月23日、1個目の収穫が終わったあとで幾つか実がついていたので、いろいろ手を加えて収穫は続けていくことにしました。

その結果、9月7日時点のこの株の収穫は20個となっており、昨年の最小収穫量(15個)を上回りました。病気ながらも粘った甲斐があって満足しています。

来年の半身萎凋病を予防する対策は?

狭い畑での実のなる野菜作りは、毎年新しい土を一部入れ替えても連作に近く、その弊害は出てくるんですね。

これまで一度も土の弊害は出なかったけど、10年以上続けた連作のためか今年初めて半身萎凋病を発病しました。

従って、今の収穫が終わったら来年に向けて土壌改良を行うつもりです。

半身萎凋病を予防する土壌改良で効果のありそうなものを探した結果、「病気予防 カニ殻」が良さそうなので試してみるつもりです。

使った効果は来年になるので報告できませんが、機会があればまた報告します。

新たに黒枯病発生?

もう1本の株に黒枯病らしい現象が出初め、主枝の上の方から徐々に葉の色が淀みはじめました。

ネットで調べてみると黒枯病に似た現象で、10枚以上の葉に見られます。

まだ、枯れた葉は1枚ですが今年は厄介な病気にかかり苦戦しています。

狭い土地での10年以上の連作、土を8割程度入れ替え、接木の苗を植えているとはいえ、一度も土壌消毒をしていない付けが出てきたようです。

今年はこのまま乗り切る工夫をして、来年のために土壌消毒は欠かせませんね。

HB101を試してみる

こちらにも半身萎凋病と同様にHB101を試して様子を見ることにしました。

1回目の使用(7月8日)
1ccのHB101の原液を約1000ccの水で薄めて、7割を土に、3割を葉に散布しました。

散布後の6日経過、葉をよく見ると黒枯病らしい現象は殆ど消えており、全体がとても元気でです。

そしてこの間に収穫は3個ありましたので、峠は越したようです。

念のため、もう1回ほどHB101を施して元気付けをしたいと思っています。

2回目の使用(7月18日)
2回目のHB101(1000倍)液を施しましたが、黒枯病らしき状態はほとんど無くなり、着実に成長して収穫も続いています。

収穫量はどうなった?

この株は初めて4本仕立てを採用したもので、その上に「側枝切り落とし法」を取り入れ、収穫量を増やす挑戦をしている株です。

9月7日時点での収穫は55個となっており、すでに過去最高を突破しています。

まだ9月初めなので、あと10個以上の積み上げは可能と思っています。

まとめ

1)半身萎凋病は治せないが、植物活力液HB101で成長を促進し20個の収穫を得た
2)初期の黒枯病は植物活力液HB101で治り、50個以上の収穫を得ている
3)連作を10年以上続けた畑で今年初めてカビが原因の半身萎凋病にかかってしまった。
  よって、収穫が終了したら土壌改良を行う予定です。

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