新型コロナウイルス感染で日本の脆弱性露呈-人のふり見て我が振り直せるか?

新コロナウイルスが世界に拡散して日本でも感染が拡大していますが、日本の脆弱性が幾つか露呈しましたね。

これは見方を変えると、これまで「人の振り見て我がふり直せ」の諺を実践出来ていない事を結果的に証明したようにも思います。

人の振りとは、もちろん人の振りですが、世界の振りをも見ることが大切です。

今回のコロナウイルス騒ぎで、日本の脆弱性が露呈したものを幾つか取り上げてみることにしました。

スポンサーリンク

新コロナ対策で露呈した日本の脆弱性

クルーズ船「ダイヤモンドプリンセツ3700人」の感染防止対策

乗船者3700人で600人以上の感染者を出した結果をみれば、船内の感染防止に失敗したと言える。

厚労省や関係者の方々は一生懸命やったと思いますが、実戦経験が乏しく感染防止に抜け落ちがあったと思われます。

このような大事は、世界で感染防止の実践を経験した人をリーダーに据えて、隔離や感染防止対策をさせればこのようなひどい状態にはならなかったはず。(日本に人材は居た)

未経験な厚労省や医師がリーダーになっても、適切で徹底した対策は出来ない。

世界に学べない政治家や官僚の脆弱性が露呈した。

また、検査で陰性になった人を下船させたが、隔離をせずに野に放ったことも後に陽性者が出たことからも失敗だった。

アメリカ、カナダ、オーストラリアなどは、陰性でも14日間隔離をしている。

PCR検査能力の驚くべき低さ

日本の医療や検査は世界でも優秀と思っていたが、コロナウィルスの感染を確認するPCR検査の能力が驚くべく低さで日本全体が震撼したように思う。

香港ではクルーズ船の乗員3600人余り全員を4日間で検査し、陰性を確認して全員の下船をさせた。

ところが日本では、PCR検査の能力不足でダイヤモンドプリンセツの3700人の検査に1ヶ月弱かった。

この現実には、驚きだけである。

お隣の韓国は、1日の検査能力が5000件と言われており、日本の約5倍だそうです。

なぜ日本はこんなにも危機管理が貧弱なのか、世界の振り見て我がふり直せない日本の検証が必要だと思う。

自給率への驚くべき感心の低さがマスク等の品薄を引き起こす

マスクがスーパー、ドラッグストア等の店頭から消えてもう1ヶ月ぐらいになるが、いつ行っても買えない状態が続いている。

幸い私は1箱(60枚入り)を2ヶ月前に睡眠中の喉乾燥防止用に買ったストックが有ったので、それを外出用にも使い間に合っているが、そう長くは持たないので気がかりである。

何でこんな状態に、それはマスクの自給率が約20%で輸入の殆どが中国(現在、中国は海外にマスク出荷を禁止している)に頼っているという驚くべき事実が判ったからです。

そのような国に頼っている日本の実態、無策の日本といっても過言ではないでしょう。

今マスクの不足で病院や介護施設等が大変困っているというが、こんな状態に追い込まれる日本にしたのは誰の責任か?

危機管理不足の日本、自給率への関心の低さが品切れを引き起こす!

マスクについては3月10日から緊急措置法で「転売禁止」となるようですが、動きが遅いですよね。でも一歩前進となります。

日本の自給率(おおよその率)
マスク:20%
トイレットペーパー:98%
チィッシュペーパー:?
食料:37%

トイレットペーパーは自給率が高いが、SNSへのデマ投稿で2週間前ぐらいから品薄に、やや解消しつつあるが店頭から消えている所もある。

デマを流した人は、それなりの責任を取らせないとね。

チィッシュペーパーの自給率は分からにけど、トイレットペーパーよりは店頭に並んでいるので自給率は高いように思う。

今回のコロナ騒ぎでは食料不足は起こっていないが、自給率の低さから戦争などで不足になったら今回の騒ぎどころではないだろう。

世界の主要国の食料自給率は、100%以上がアメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、中国、70%~99%がドイツ、イギリス、スペイン、スウェーデン、50%~69%がイタリア、オランダ、それに比べて日本は主要国で最も低い37%です。

政府も野党も手が打てないし、外国の振り見て我がふり直せない典型的な事例です。

なお、日本の脆弱性については5月23日だったと思うけど、番組「TVタックル」でビートたけしさんも指摘して、学習できない日本を嘆いていた。

その後、5月26日のニュースでは、経済産業省が医療用マスク・防護服等の国産化・供給体制が重要だとする提言をまとめたとあり、ようやく動きだすようで結構なことだ。

【追記:マスク事情】
マスクが自由に買えなくなって間もなく2ヶ月、我が家のマスク在庫も少なくなってきた。

マスクを売っているドラッグストア、薬局、スーパーの店頭では、相変わらず品切れが続いている。

そんな中、昨日開店したドラッグストアに期待して、開店の1時間前から並びに行き(既に40人ぐらい並んでいた)買えたのが7枚入り1袋のみでした。

約50人ぐらいで売り切れになったので、回転の目玉商品として迫力がなかったし、それほどマスクは品薄なんです。

また、どこかで並んで買うしかないですね。

緊急事態宣言が出されても感染拡大が続く事例

4月7日に安倍首相は緊急事態宣言を発し、東京、埼玉、神奈川、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都道府県を指定しました。

一方、感染拡大により緊急時た宣言以前から首都圏の学校は休校し、飲食店なども休業するところも増えており、地方出身の学生や若い従業員は一人暮らしが心細い状態に追い込まれた。

そこで、一時的に学生や従業員が帰省し始めたが、これがコロナウイルスを地方に運ぶことになり、まずは家族に感染させ、そして地域に広がる要因となるケースが増えている。

20歳前後の子供を感染の広がっている東京などに、一人置いておくには忍びないと思うのは親心であり、感染しているかもしれない子供を帰省させるのは?と思っても受け入れてしまうのですね。

ただ、このケースは私の実家の市において、またその隣の市においても初感染者の事例(家族にも感染)であり、親心は解るけど自重して貰いたかったと思う気持ちもあります。

自分のせいで大切な人を感染させて危険な状態に陥らせることの危機感を持つことが欠けていることに危惧します。

まとめ

今回の新型コロナウィルスの感染で日本の危機管理の不足が数多く露呈しましたが、これを反省して是非とも改善してもらいたいと思いますが、果たして「人の振り見て我が振り直す」ことが出来るのでしょうか?

今、日本に蔓延しつつあるのが、パーフォーマンスはしっかりやるが、責任は取らない、忖度でおべっか大好きです。

”喉元すぎれば熱さを忘れる”という言葉もありますからね。

Visited 12 times, 1 visit(s) today
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする